柔道の基本的なルールを知れば面白さ100倍!!

柔道

新型コロナウィルスの影響で、多くのスポーツイベントが無観客試合となったり、高校野球に至っては開催中止が発表されるなど、様ざまな影響が出ています。

又、東京オリンピックについても、開催が危ぶまれていていますが、そんな中で注目を集めているのが柔道66kg級の代表選考です。

他の階級のオリンピック代表選手は、すでに決定していますが、唯一、男66kg級のみが、まだ、代表の選考が決定していません。

この唯一残っている代表枠を争っているのが、丸山城志郎選手と阿部一二三選手です。

いまだ、代表が決まっていないということが物語っている通り、丸山選手と阿部選手の実力は拮抗しているのだと思いますが、いよいよ、4月上旬に開催される全日本選抜体重別選手権で、代表が決定するとみられていますので、注目したいところです。

そこで、この試合を100倍楽しむためにも、あまり知られていない柔道のルールについて、調べてみました。

柔道の基本ルール

丸山vs阿部

(出展:https://www.daily.co.jp/)

試合

正式な試合場は、約14.5mの正方形に畳が敷きつめられ、その内側に約9m(8m~10m)の正方形の試合場(場内)が設けられます。

柔道着

以前は白だけでしたが、1999年から白との柔道着が導入されました。トーナメント表の上に名前がある選手が白の柔道着を着ます。

※プロ野球などでは、開催地によって、ホームチームとアウェイチームのユニフォームの色が違いますが、柔道の場合は、トーナメント表の順番が関係しているとは驚きでした。

階級

柔道の試合は、体重によって階級が7段階に分かれています。

男子:60kg、66kg、73kg、81kg、90kg、100kg、100kg超級

女子:48kg、52kg、57kg、63kg、70kg、78kg、78kg超級

技の種類

柔道の技は、大きく「一本」と「技あり」に分けられます。

一本」は、その名の通り、その技が決まると勝敗が決定します。

投げ技がきれいに決まった場合や、固め技で相手が参ったり、20秒経過した場合に一本勝ちになります。

一方、「一本」と判定するには、「速さ」「強さ」「背中が畳に大きくつく」のどれかが欠けている場合に「技あり」となります。

又、固め技の場合、審判が「抑え込み」を宣言してから10秒以上20秒未満であれば、「技あり」となります。

※この判定は、素人には難しいところです。もちろん、私も、その素人の一人ですので、「一本」と「技あり」の違いは、よく分かりません。特に、「速さ」「強さ」「大きくつく」という判断基準は、明確な指標がないので、仕方のないところだと思いますが、見事に、「一本」が決まる瞬間は、柔道の醍醐味ですね。

反則

いわゆるスポーツマンシップに反するような重大な違反があった場合に取られるのが「反則」で、即座に、反則負けとなって試合は終了します。

重大な違反とは、非常に危険な技であるために使用が禁止されている「河津掛(かわずがけ)」や、肘以外の関節技は、反則負けとなります。

一方、消極的な試合運びをしていると、消極的であるとみなされて「指導」という判定を受けることがあり、試合終了時に同じポイントである場合には、「指導」の少ない方が勝者となります。

柔道の基本ルールを知れば面白さ100倍!

今回は、柔道の基本ルールを紹介しましたが、如何だったでしょうか?

最後の1枠が誰になるかで注目を集めている男子柔道66kg級ですが、いざ、柔道の試合を観ようと思っても、ルールが分からずに、思ったように楽しめなかったという経験はないでしょうか?

今回は、柔道のルールの中でも、超基本的なものを紹介しましたが、「一本」と「技あり」の違いを知るだけでも、面白さは倍増するはずです。