厳しかった猛暑も、やっと、勢いが弱まって、朝晩は、ヒンヤリするくらいになってきました。
そうなると、いよいよ、ゴルフシーズンの到来です!
でも、これから、ゴルフを始めようと思われている方や、初心者の方にとっては、ゴルフ用語って、難しいですよね!
そこで、今回は、初心者の方に向けて、ゴルフコースに関する基礎的な用語について、分かりやすく解説します!
※最後に、まとめのクイズがありますので、頑張って、全問正解してください!(記事内にも、いくつか、クイズがあります)
最初が肝心! ティーイングエリア
私は、今でも、初めてコースデビューした時のことを鮮明に覚えています。
なぜなら、この「ティーイングエリア」で起こった”事故”が、あまりにも、衝撃的だったからです。
さて、その衝撃的な”事故”の話をする前に、ティーイングエリアについて、説明します。
まず、下の写真を見てください。

これは、各ホールの第1打目を打つ場所を、後方から撮影した写真です。
次は、下の写真をみてください。

これは、第1打目を打つところを横から撮影した写真です。
この写真を見ると、写真の前方と後方に、同じ形をした木の枝を切ったような茶色いものがあるのが分かると思います。
これが、「ティーマーカー」と呼ばれるもので、第1打目を打って良い場所を表すためのマークです。
また、ボールの下に黄色い棒のようなものが見えますよね。
これが、「ティー」と呼ばれるもので、第1打目を打つ時だけ許されているもので、この上にボールを置くためのものです。
※初心者の方は、「なんで、ティーの上にボールを置くの!?」と思われる方もおられると思いますが、実は、ボールを地面に直接置くと、ボールを打つ前にクラブが地面に擦れてしまって、クラブを振るスピードが落ちてしまうことがあるんです。
では、随分、前置きが長くなってしまいましたが、「ティーイングエリアとは何か!?」を説明します。
「ティーイングエリア」とは、「ティー」を差すことが許されている場所のことなんです。
つまり、「ここから、第1打を打ていいですよ」と認められている場所のことを、「ティーイングエリア」といいます。
突然ですが、ここで、問題です。
問題:上の写真を見て、これから詳しく説明するティーイングエリアに関するヒントが隠されていますが、それは、何でしょうか!?
では、下の図を使って、詳しく説明しましょう!

上の図の濃い緑の部分が、「ティーイングエリア」になります。
2つのティーマーカーを結んだ横線と、ティーマーカーの後ろに、ゴルフクラブを2本並べた縦線で作られる長方形のエリアが、ティーイングエリアなんです。
「この四角いエリアからなら、第1打を打っていい」ということなんですね。
突然ですが、ここで、更に、問題です。
問題:私が、コースデビューで体験した衝撃的な”事故”とは、一体、何でしょうか!?
私がデビューしたゴルフコースは、1番ホール(※)のすぐ横に、クラブハウスがあって、その2階のレストランからは、1番ホールのティーグラウンドが丸見えだったんです。
普段は、あまり、緊張しないタイプなんですが、この時は、まだ、ゴルフを初めて数か月という状態で、しかも、大勢の人たちから見られていると思うと、信じられないくらい緊張してしまいました。
当然ながら、その豪快な空振りも、バッチリと目撃されて、あの時ほど、「穴があったら入りたい!」と思ったことはありません。
天国と地獄! フェアウェイか!? それともラフか!?
ティーイングエリアから打った1打目が、何とか、OBにならずに済んだら、まずは、これで、一安心だと思ってます!?
ちょっと、待ってください!
1打目に打ったボールが、フェアウェイに止まったのか、それとも、ラフに入ってしまったのか?
この差は、まさに、天国と地獄の差があることがあるんです!
そこで、下の図を見てください。

写真中央の薄い緑の部分が、フェアウェイと呼ばれるゾーンで、コースの芝は短くカットされています。
それに対して、写真下部左側の濃い緑の部分が、ラフと呼ばれるゾーンで、ここは、コースの芝が、フェアウェイのように短くカットされていません。
この写真では、ラフの芝は、まだ、短い方ですが、場所によっては、ひざの高さ近くまで芝が伸びているところもあります。
特に、芝が伸びているラフにボールが止まってしまうと、芝が邪魔になって、ボールが打ちづらいですよね。
全英オープンゴルフのラフは、芝が長いことでも有名ですが、プロでも、芝が長すぎて、なかなかボールを打てないこともあるくらいです。
特に、素人ゴルファーの場合、ヘッドスピード(クラブを振るスピード)が遅いので、芝の長いラフの場合は、何度打ってもボールに当たらないこともあるんです。
では、芝の短いラフなら大丈夫かというと、実は、そうでもないんです。
では、ここで、問題です。
問題:芝の短いラフでも、思いもよらない結果になることがあります。それは、一体、何でしょうか!?
このように、フェアウェイとラフとは、オーバーな表現ではなく、天国と地獄ほどの開きがあることがあるのです。
行く手を阻むもの! それはバンカーとウォーターハザード!?
先ほどは、「ラフは地獄だ!」という話をしましたが、では、ティーイングエリアから打った1打目が、何とか、ラフにつかまらずに済んだら、まずは、これで、大丈夫だと思ってます!?
実は、ゴルフコースには、ラフよりも、もっと、怖いものがあるんです。
それが、バンカーとウォーターハザードです。
「バンカー」って何!?

今なら、「バンカー」と聞くと、ほどんどの方は、こちらを思い浮かべるのではないでしょうか!?
「半沢直樹」、もの凄い人気ですね!
超人気作家の「池井戸潤」さんの原作ですし、キャストも素晴らしいですよね!
私も、見事にハマってしまいましたが、特に、香川照之さん演じる「大和田」、たまりませーん!
さて、話をもとに戻しますが、ゴルフコースにある「バンカー」とは、何でしょうか!?

上の写真は、ティーイングエリアから、第1打を打つところです。
前方に、白いなっているところが見えると思いますが、これが、ゴルフコースの「バンカー」です。
フェアウェイの横にあったり、グリーン(詳細は、のちほど、説明します)の周りにあったりします。
「バンカー」は、芝を掘ってくぼみを作り、そこに、砂を入れて造られた障害(ハザード)のことなんです。
では、ここで、問題です。
問題:アメリカでは、バンカーのことをサンドトラップという分かりやすい呼び方もしますが、何故、ゴルフ発祥の地スコットランドでは、バンカーと呼ぶようになったのでしょうか!?(超難問です!!)
Answer:「コースにできたくぼみを石炭の貯蔵との穴倉に見立てて、バンカーと呼ぶようになった」でした!
極寒の地スコットランドの家庭では、家の外に穴倉を掘って石炭の貯蔵庫としていて、それをバンカーと呼んでいました。
一方、ゴルフ発祥のリンクスランドのコースは、北海に面していて、ウサギがゴルフコースに穴を掘ることがありました。
その穴が風で大きく変形して天然のくぼみとなることがあったのですが、これをバンカーと呼ぶようになったんです。
さて、このバンカーに入ってしまうと、なぜ厄介なのかというと、フェアウェイやラフからの打ち方と、決定的に違う打ち方をしなければならないからなんです。

では、ここで、また、問題です。
問題:上の写真は、バンカーから打つところですが、実は、これ、違反なんですが、一体、どこが違反なんでしょうか!?
Answer:「バンカーから打つ時は、クラブをソール(地面につける)してはいけない」でした!
バンカーは砂で出来ているので、ソールすると、ボールが動いてしまうことがあるので、こんなルールがあるんです!
この厄介さは、まだ、バンカーショットをしたことのない方には分からないかもしれませんが、この、わずかだと思える差が、特に、素人にとっては、とても、難しいことなんです。
バンカーの説明の最後に、極めつけの写真をご覧いただきましょう!

これは、グリーン(詳細は、のちほど、説明します)の周りに、「これでもか!!」というくらいに、バンカーが待ち受けているホールです。
素人の私は、こんな状態を見ただけで、意気消沈、「とてもグリーンに乗せることなんで出来ない!」と思ってしまいます。
これは、ズルいです! これこそ、反則です!
ウォーターハザードって何!?
ゴルフコースに待ち構えている、ラフよりも、もっと、怖いものの、もう1つが、「ウォーターハザード」です。
※2019年から改正された新ルールでは、「ウォーターハザード」は「ペナルティエリア」と改名されました。しかし、新ルールの「ペナルティエリア」は、池や川(クリーク)だけではなく、ブッシュや崖なども「ペナルティエリア」と呼ばれることになったので、この記事では、あえて、「ウォーターハザード」と表現することにしています。
バンカーの場合は、上手く打つことが出来れば、実質的な”損失”を被らずに済むこともありますが、こちらは、ほぼ、確実に、”損失”を被ることになります。

上の写真は、ティーイングエリアから前方を写したものですが、左奥に見える薄い緑のところがグリーン(詳細は、のちほど、説明します)で、その手前の左側に広がっているのが池ですが、ゴルフ用語では、このような池や川のことを「ウォーターハザード」といいます。
次に待ち構えていた行く手を遮るものとは、まさに、「水の障害物」なんですね。
ところで、皆さんは、こんな光景を見た後に、どんな気持ちで、ティーショット(1打目)を打つことが出来るタイプですか?
「僕(わたし)は、こんなの平気」と、平然とショットすることが出来るタイプですか?
それとも、「僕(わたし)には、絶対、無理!!」と、怖気づいてしまうタイプですか?
私自身の経験では、初心者の場合、実は、どちらのタイプも、結果は、「池ポチャ」となることが多いんです。
さて、ここで、問題です。
問題:私には、このようなシーンで、必ずといってよいほど、「池ポチャ」する友人がいますが、その原因は、一体、何だったのでしょうか!?
Answer:「その友人は、池を目の前にすると、無意識に、体全体が池の方を向いてしまっている」でした!
その友人を後ろから見ると、「池を狙っているのか!?」と思えるような構えなんです。
人間の行動とは不思議なもので、気持ちとは裏腹な行動になってしまうことがあるんですね!
数々の困難を乗り越えて、やっとの思いでたどり着いたグリーン
さて、今回は、ゴルフコースに関する用語を説明してきましたが、OBを克服し、ラフ避け、バンカーやウォーターハザードにも負けずに頑張っていくのは、すべて、このグリーンという目的地にたどり着くためなんです。
グリーン

上の写真の薄い緑の楕円形の部分が目的地であるグリーンです。
目的地といってしまいましたが、最終の目的地は、下の写真に写っているカップです。

ここに、カップインすることで、1つのホールでのプレイが終わることになります。
そして、このカップに立てられているポールのことをピンといいます。
また、2つ上の写真のピンについている赤い旗のことをピンフラッグといいます。
全てのゴルファーは、このピンフラッグを目指して、幾多の困難を乗り越えていくんですね!
パッティング
さて、やっとの思いでグリーンにたどり着くと、ここからは、パターというクラブを使って、ボールをカップインさせることになります。
ちなみに、この動作のことをパッティングと呼びます。

クラブの種類については、別の機会に詳しく説明していくつもりですが、パッティングでは、クラブを振り子のように小さく振ってボールを打ちます。
グリーンにたどり着くまでは、クラブを大きく振ってきたので、「これで一安心!」と思ってしまいますよね!
ところがドッコイ、ここまで来ても、まだ、安心するには、早いんですね。
では、ここで、問題です。
問題:やっとの思いでボールをグリーンに乗せたのですが、その後、「まさか!?」と思えるようなことが起こった経験があります。一体、どんなことが起こったのでしょうか!?
Answer:「グリーンの端から打ったボールがカップ手前で失速し、コロコロと戻ってきて元の場所を超えて、グリーンから出てしまった」でした!
そのグリーンは、強烈な受けグリーン(奥に行くほど高くなっている傾斜のあるグリーン)だったので、こんな悲劇が起こってしまいました!
特に、プロのトーナメントが行われるようなゴルフコースでは、グリーンの傾斜がきつかったり、グリーンの芝が短くカットされていて、ちょっと触っただけでも、いつまでもコロコロと転がり続けるような難しいグリーンがありますので、やっとの思いでグリーンにたどり着いても、まだまだ、安心できないんです。
では、ここで、さらに問題です。
問題:ゴルフトーナメントの最高峰と言われているマスターズゴルフのグリーンは、超高速グリーンで有名ですが、このようなグリーンは、何と呼ばれているでしょうか!?
Answer:「ガラスのグリーン」でした!
ゴルフの経験のない方でも想像できると思いますが、もし、グリーンがガラスで出来ていたら、軽く触れただけで、ボールは、どこまでも転がっていきますよね。
マスターズが開催されるゴルフコースのグリーンも、こんな風に、とんでもなく速いグリーンなんです。
最後は、コース用語に関するクイズに挑戦しよう!
では、最後に、これまで、説明させていただいたことを、クイズ形式でまとめましたので、挑戦してみてください!
問題1)ゴルフコースの各ホールで第1打を打つことが許されている場所を何というでしょうか?
問題2)ゴルフコースでは、フェアウェイという芝が刈り込まれたエリアを狙っていくのがセオリーですが、フェアウェイ横の芝が伸びているエリアを何というでしょうか?
問題3)ゴルフコースには、バンカーと呼ばれる砂で出来た障害物がありますが、このバンカーで禁止されている行為は何でしょうか?
問題4)ゴルフコースに設けられている池や川(クリーク)などを「ウォーターハザード」と呼んでいましたが、2019年に改正された新ルールでは、なんと呼ぶようになったでしょうか?
問題5)グリーンには、最終目的であるカップにポールが立てられていますが、このポールに付いている旗のことを何というでしょうか?
今回は、ゴルフコースに関する用語について、説明させていただきましたが、いかがだったでしょうか?
クイズは、全問正解できましたか?
実際に、コースに出ると、思いもよらないトラブルになることもありますが、事前に、知っていれば、パニックにならずに済むこともありますので、頭の片隅に置いておきましょう!
では、又の機会にお会いしましょう!!
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