【クイズ形式】ゴルフルール:スコア、クラブの基礎を覚えよう!

ドライバー

今年で120周年を迎えた全米オープンゴルフが開催されて、松山英樹プロによる日本人男子初のメジャー制覇が期待されましたが、最終日に失速して17位タイに終わりました。

優勝したのは、アメリカの27歳デシャンボー選手でした。

彼は、ゴルフ道具に対するこだわりが強いことでも有名です。

そこで、今回は、初心者の方に向けて、ゴルフ道具に関する基礎的な用語について、分かりやすく解説します!

※最後に、まとめのクイズがありますので、頑張って、全問正解してください!(記事内にも、いくつか、クイズがあります)

ゴルフ道具の前に、ゴルフコースの基礎を知っておきましょう!

今年の全米オープンゴルフは、デシャンボー選手が-6(シックスアンダー)というぶっちぎりのスコアで優勝しました。

その他の選手は、ラフの難しさに苦しみ、4日間トータルでアンダーバーを記録したのはデシャンボーだけでした。

初心者の方にとっては、このスコアがどれだけ凄いことなのか、ピンと来ないと思います。

そこで、まずは、ゴルフの試合が開催されるコースについて説明します。

ゴルフコース

ゴルフコース_Chanbers Bay

(出展:https://news.golfdigest.co.jp/)

これは、2015年の全米オープンゴルフの開催地となった「チェンバーズベイGC」を上空から撮影した写真です。

写真を拡大すると、①~⑱という数字が表示されていると思いますが、これが、このゴルフコースのホールの番号です。

ゴルフの試合では1番ホールから18番ホールの18個のホールが使用されるのです。

通常、ゴルファーは、1番ホールからスタートして18番ホールまでをプレイします。

そのため、1~9番ホールのことを「OUT(出ていく)」、10~18番ホールのことを「IN(帰ってくる)」と呼びます。

※一般のゴルフコースでは、10番ホールからスタートして18番まで回り、その後、1番ホールから9番ホールまでをプレイするケースもあります。

私がコースデビューした時に1番ホールで起こった衝撃の事故については、コチラのページで紹介しています!

ゴルフ道具の前に、スコアの基礎を知っておきましょう!

では、実際に1番ホールからスタートした場合の話に移ります。

下の写真には、「PAR 4」と書かれていますが、このような表示が各ホールにあります。

パー(PAR)

パー

先ほど、「アンダーパー」という表現を使いましたが、ゴルフでは、この「パー」という言葉が良く使われます。

そこで、この「パー」という用語について、説明します。

これは、そのホールが4打でホールアウトすることが規定として定められていることを表しています。

また、PAR3のホールをショートホール、PAR4のホールをミドルホール、PAR5のホールをロングホールといいます。

突然ですが、ここで、問題です。

問題:ゴルフコースの各ホールは、PAR3からPAR5まで、3つの種類に分けられますが、さて、この違いは、何によって、決められるでしょうか?


Answer:「ホールの距離(ティーイングエリアからカップまでの距離)によって決める」でした!
ただし、男子と女子では、同じPAR4でも距離が違いますし、時代とともに、ボールとクラブが進化していますので、PAR4の平均的な距離は、どんどん長くなってきています。

 

一般的なゴルフコースでは、PAR3とPAR5が4つずつ、残りの10個がPAR4となっていて、コース全体でPAR72となっていることが多いのです。

つまり、1番ホールから18番ホールまでを72打で回ると、パープレイということになりますし、アンダーパーというのは、パープレイ未満で回ったことになります。

デシャンボーが「-6(シックスアンダー)」で優勝したということは、パープレイよりも6打少なかったということなんです。

ゴルフのスコア

バーディ

ゴルフの初心者にとっては、1ホールをパーで上がること自体、相当難しいことですが、達成できた瞬間は、思わず、ハイタッチしたくなると思います。(でも、今は、エアータッチか、せめて、グータッチなんでしょうね)

では、さきほどから、フライング気味でスコアのことを話してしまいましたが、あらためて、ゴルフのスコアについて、説明します。

まず、規定打数でホールアウト(そのホールのティーイングエリアから1打目を打って、最終的にグリーン上にあるカップに入れること)した時、そのホールのスコアはパーとなります。

ところが、規定打数よりも1打多い打数でホールアウトすると「ボギー(△)」となり、2打多いと「ダブルボギー(□)」、3打多いと「トリプルボギー(■)」となります。

※()内は、テレビなどでよく使われる記号ですが、どうも、正式な決まりはないようです。

突然ですが、ここで、さらに、問題です。

問題:規定打数よりの4打多い場合のスコアは、何と呼ばれているでしょうか?


Answer:「クァドラプルボギー」でした!
ちなみに5打多い場合は「クインティプルボギー」となりますが、普通、4打以上は、「4オーバー」などと呼ぶことが多いです。

 

今度は、規定打数よりも少ない場合のスコアを説明します。

規定打数よりも1打少ない場合は「バーディー(○)」、2打少ない場合は「イーグル(◎)」といいます。

更に、3打少ない場合は「アルバトロス(★)」といいますが、これは、プロでも達成した人がわずかしかいない、本当の意味での「奇跡」なんです。

規定打数より3打少ないということは、パー4のホールを1打で入れる(ホールインワン)か、パー5のホールを2打で入れるしかないわけですから、「奇跡」という表現は、言い過ぎでも何でもないわけです!

では、ここで、さらに、問題です。

問題:プロですら「奇跡」と言われるアルバトロスですが、プロゴルファーがアルバトロスを達成するのは、どの位の確率でしょうか?


Answer:「100~200万ラウンドに1回」でした!
ホールインワンの確率は3756ラウンドに1回だそうです。
ちなみに、石川遼選手は、2019年のZOZOチャンピオンシップのプロアマ戦で、見事に人生初のアルバトロスを達成したそうです!
やっぱり、持ってる人は違いますね!

 

さて、ゴルフのスコアについて説明しました通り、各ホールのスコアを積み上げていって18ホール全てを回り終えた時のスコアが、最終的なスコアとなるわけですが、果たして、あなたがコースデビューした時のスコアは、いくつになるのでしょうか!?

全米オープンゴルフの覇者「デシャンボー」のこだわりとは!?

デシャンボー

(出展:https://www.nikkansports.com)

今年の全米オープンゴルフを制したのはデシャンボーでしたが、彼は、ゴルフを科学的に分析することで有名です。

では、ここで、問題です。

問題:デシャンボー選手は、ゴルフを科学的な観点から徹底的に分析することで有名ですが、このことから、何と呼ばれているでしょうか?


Answer:「マッドサイエンティスト」でした!
直訳すると「狂気の科学者」という意味ですが、SF映画の「フランケンシュタイン博士」などが、このように呼ばれていますが、この例だと、さすがに、デシャンボー選手に怒られますね!

 

デシャンボーは、ゴルフクラブについても、徹底的に科学的な分析を行ってきたようですが、どのようにして分析したかをお話しする前に、まずは、ゴルフで使われるクラブについて、説明します。

ゴルフクラブは、大きく、以下の6種類に分類されます。

ドライバー

ドライバー

1番ウッド(1W)とも呼ばれ、ゴルフクラブの中で最も長いクラブで、最も遠くまで飛ばすことが出来るクラブです。

では、ここで、問題です。

問題:最も遠くまで飛ばせるドライバーですが、2019年のPGAツアー(※)で、平均飛距離がトップの選手は誰でしょうか? また、どの位の距離だったでしょうか?


Answer:「キャメロン・チャンプ選手で、317.9Yard」でした!
アメリカのテキサス州出身の25歳のプロゴルファーですが、それにして、300Yard越えとは、素人の私から見ると、驚愕の数字です!

 

※PGAツアー
アメリカのプロゴルフ団体が運営するツアー(試合)のことです。

※平均飛距離(平均的なアマチュアの場合)
男子:230Yard 、 女子:175Yard

フェアウェイウッド

フェアウェイウッド

ドライバーよりもヘッド(クラブの先の部分)が小さいクラブで、その名の通り、フェアウェイから打つことを想定したウッド(※)のクラブのことです。

※ウッド
その昔、1W、3Wのようなヘッド(クラブの先)が大きいクラブには、パーシモン(柿の木)という素材が使われていたので、これらのクラブをウッドと呼んでいました。

では、ここで、問題です。

問題:フェアウェイウッドには3W、4W、5Wなどがあり、それぞれ、別名で、スプーン、バフィー、クリークと呼ばれていますが、では、3Wがスプーンと呼ばれるようになったのは、なぜでしょうか?


Answer:「3Wが作られた当時、ヘッドの上部がスプーンのようにくぼんでいたから」でした! 

 

※平均飛距離(平均的なアマチュアの場合)
3W 男子:215Yard 、 女子:150Yard
5W 男子:195Yard 、 女子:135Yard
7W 男子:180Yard 、 女子:125Yard

ユーティリティ

ユーティリティ

フェアウェイウッドとアイアンの中間的なクラブで、平均的な飛距離も中間的です。

ヘッドスピード(クラブを振る速さ)が遅い場合でも、比較的、簡単に距離が出せることで、重宝されるクラブです。

※平均飛距離(平均的なアマチュアの場合)
 3UT 男子:200Yard 、 女子:135Yard
 4UT 男子:180Yard 、 女子:125Yard
 5UT 男子:170Yard 、 女子:110Yard

アイアン

アイアン

ゴルフクラブの中で、最も本数が多いクラブで、1番アイアンから9番アイアンまであります。

これだけ細かく分かれているのは、飛距離を打ち分けるためですが、1番アイアンを上手く打つことはプロでも難しく、最近のゴルフクラブの標準的なセットでは、5番アイアンから9番アイアンまでということが多いようです。

では、ここで、問題です。

問題:1番から9番まであるアイアンは、どんな仕組みによって、飛距離を打ち分けることができるのでしょうか?


Answer:「クラブシャフトの長さとクラブヘッドの大きさや傾きが違うから」でした!
1番アイアンがクラブの長さが一番長く、クラブヘッドの大きさと傾きが小さくなっています。
これが、2番、3番となるにしたがって、クラブの長さは短くなり、クラブヘッドの大きさと傾きは大きくなっていきます。

 

ところで、クラブの長さが異なると、ゴルフボールを打つのが難しくなると思いませんか?

ちなみに、3番アイアンと9番アイアンの長さの差は3インチ(約7.6cm)あります。

単純に考えると、3番アイアンで打った時と全く同じ打ち方で、9番アイアンで打つと、クラブの長さが約7.6cmも短いわけですから、空振りしてしまうと思いませんか!?

つまり、アイアンは、その番手によって、立つ位置やスタンスなど打ち方を変える必要があるんです。

この問題に着目したのがデシャンボーで、そんな彼が独特な理論からたどり着いたのが、「ワンレングスアイアン(全てのアイアンの長さが同じ)」です。

つまり、彼は、全てのアイアンの長さを37.5インチに統一したんです。

もちろん、この問題は、ゴルフクラブが出来た頃から存在していましたが、その後、長年にわたって、アイアンの長さを統一するということが行われなかったのには、それなりの理由があるからなんです。

アイアンは、番手によってクラブの長さが異なりますが、それ以外にも、クラブヘッドの傾きや大きさ、それに重さも異なります。

これらの違いによって、全てのアイアンの長さを統一すると、今度は、グリップ(クラブを握る手の角度)を変えなければならず、むしろ、複雑な打ち方をしなければならないんです。

デシャンボーが、どうやって、この問題を克服したかは定かではありませんが、彼は、積年の問題を、独自の理論で解決したようです。

全てのアイアンの長さが統一される日も、そう遠くないのかもしれません。
※平均飛距離(平均的なアマチュアの場合)
3i 男子:180Yard 、 女子:125Yard
4i 男子:170Yard 、 女子:120Yard
5i 男子:160Yard 、 女子:110Yard
6i 男子:150Yard 、 女子:100Yard
7i 男子:140Yard 、 女子: 90Yard
8i 男子:130Yard 、 女子: 80Yard
9i 男子:120Yard 、 女子: 70Yard

ウェッジ

ウェッジ
アイアンの中でも、短い距離を打つことに特化したクラブがウェッジです。

上の写真のように、バンカーから打つことに特化したクラブは、サウンドウェッジ(SW)といいます。

また、9番アイアンよりも短い距離を打つことに特化したクラブは、ピッチングウェッジ(PW)といい、更に、短い距離を打つクラブは、アプローチウェッジ(AW)といいます。

※平均飛距離(平均的なアマチュアの場合)
PW 男子:105Yard 、 女子: 60Yard
SW 男子: 80Yard 、 女子: 50Yard

パター

パター

グリーン上のボールを打つためのクラブをパターといいます。

パターは、ヘッドの形によって、「ピン型」「マレット型」「ネオマレット型」という種類に分かれますが、最近は、「ネオマレット型」が流行っています。

 

ドライバーからパターまで、様ざまなゴルフクラブを説明してきましたが、ゴルフクラブは、最大14本までと規定されています。

さて、ゴルフバックに、どんなクラブを入れるのか、これもゴルフを攻略する戦略の1つですので、実際に、ゴルフコースでプレイする時には、難しくもあり、楽しくもある瞬間です。

最後に、コース、スコア、道具に関するクイズに挑戦しよう!

では、最後に、これまで、説明させていただいたことを、クイズ形式でまとめましたので、挑戦してみてください!

問題1)ゴルフコースでは、1番ホールから18番ホールを回ることになりますが、1番から9番のホールを何と呼ぶでしょうか?


Answer:「OUT(アウト)」でした!
ただし、この場合のアウトは、「アウト or セーフ」のアウトではなく、「出ていく」という意味です。

 

問題2)ゴルフコースの1番ホールから18番ホールを回ることになりますが、全てのホールの規定打数(パー)の合計は、通常、いくつでしょうか?


Answer:「規定打数(パー)の合計は72」でした!
通常は、PAR3とPAR5が4つずつ、それ以外はPAR4のホールになります。

 

問題3)ホールの規定打数より3打少ないスコアのことを何と呼ぶでしょうか?


Answer:「アルバトロス」でした!
アホウドリの英語ですが、非常に優れた飛翔能力を持っていることから、このように呼ばれるようになったそうです。

 

問題4)フェアウェイウッドには、名前が付けられていますが、4W、5Wは、それぞれ、何と呼ばれているでしょうか?


Answer:「バフィー(4W)とクリーク(5W)」でした!
ちなみに、2Wのことをブラッシーと呼ぶようですが、「ブラスバンド」のブラス(真鍮)が語源のようで、昔、クラブが木製だった頃に、傷がつかないように真鍮をかぶせたことから、このように呼ばれるようになりました。

 

問題5)アイアンは1番から9番までありますが、番手の違いによって異なるのは何だったでしょうか? 3つお答えください。


Answer:「シャフトの長さ、クラブヘッドの大きさ、クラブヘッドの傾きの3つ」でした!

 

今回は、ゴルフコース、スコア、道具(クラブ)について、説明させていただきましたが、いかがだったでしょうか?

クイズは、全問正解できましたか?

では、又の機会にお会いしましょう!!