ようやく、日本男子ゴルフツアーが開催され、初戦のフジサンケイクラシックでは、星野陸也が見事に優勝しましたね。
やっぱり、試合を観ると、自分もコースに出たくなりますよねー!
でも、初心者の場合、コースで苦しめられることの1つがOBというルールですが、「OBって、何となく分かるけど…」という方も多いのでは!?
今回は、初心者の方に向けて、OBについて、分かりやすく解説します!
※最後に、まとめのクイズがありますので、頑張って、全問正解してください!(記事内にも、いくつか、クイズがあります)
ゴルフのOBって何!? どういう意味なの!?

ゴルフ初心者にとって、このOBは、避けては通れない大きな壁だと思います。
私も、何とか、このOBという大きな壁を克服しようと努力してきたつもりでしたが、その思いとは裏腹に、何度、悔しい思いをしてきたことか!?
しかし、思い直してみると、プロでさえ、OBを避けることが出来ない場合があるのですから、素人の私なら、仕方のないことではあるのですが…。
そんな、OBですが、正確には、一体、どういう意味なのでしょうか?
ゴルフ用語としてのOBとは、「OUT OF BOUNDS(アウト オブ バウンズ)」の略です。
直訳すると、「区域を越えて」とか、「立ち入り禁止で」という意味になりますが、ゴルフ用語のOBとは、「打ったボールがある境界線を越えてしまった」ことを意味します。
ゴルフでは、ホールによって、この境界線を越えてはいけないというゾーンが決められている場合があって、そこに、ボールを打ち込んでしまうと、OBとなるわけです。
突然ですが、ここで、問題です。
問題:OBを打ってしまうと、そのプレイヤーがとても不利な状況になりますが、それは、何でしょうか!?
ゴルフコースは、山間部に作られることが多いので、コースのすぐ横に、人が入り込めない茂みであったり、降りていけないような急な斜面があったりしますが、そんなところにボールを打ち込んでしまうと、そのボールを打つことが出来ないので、そんな場所がOBエリアとして定められています。
OBか? それともセーフか? その分かれ目は杭と境界線!?
では、ゴルフコースに定められたOBエリアは、どうやって見分ければ良いのでしょうか?
例えば、コース上に、大きな看板があって、そこに、「ここは、OBエリアです!」なんて書いてあれば、誰でも分るでしょうが、実際には、そんな看板はありませんし、ゴルフ番組で、そんなものを見たことはありませんよね。
第一、「紳士のスポーツ」とも言われるゴルフに、そんな看板は似合わないでしょうし、どう考えてもダサいですよね。
実は、OBエリアを見分けるためには、OB杭と呼ばれる白い杭を見つければよいのです。

これが、OB杭と呼ばれる白杭です。
約6cm四方で高さが約70cmあるのですが、土に打ち込まれているので、実際の高さは、30~40cmといったところです。
このOB杭(白杭)が、何本か、コースに立てられているのですが、実際には、とても、見にくい場所に立てられていることもありますし、草が長く伸びているような場合には、「こんなの見えないよ!」と叫びたくなるようなものもあったりします。
そのOB杭を結んだ境界線の外側がOBエリアと定められています。
下の図では、コースの左側に立てられているOB杭を結んだ境界線の左側がOBエリアとなります。

そして、このOBエリアにボールを打ち込んでしまうと、OBとなってペナルティ(罰)が科せられてしまいます。
でも、なんか、ペナルティ(罰)って、嫌な響きですよね!
本当に、私は、今までに、何度も、OBを打ってしまって、ペナルティという嫌な響きの「罰」を受けてきました。
突然ですが、ここで、問題です。
問題:OBを打ってしまうと、そのプレイヤーには、恐らく、ある音が聞こえているはずです。さて、それは、どんな音でしょうか!?
OBを打った瞬間の私を動画撮影すると、そこには、恐らく、この音が流れているような気がします。
OBを打ってしまうと、どんな罰(ペナルティ)をくらうの!?

では、そんな、「ガーーーン!!」という効果音が流れても不思議ではないくらいのOBを打ってしまうと、どんなペナルティ(罰)が科せられるのでしょうか!?
OBを打った場合のペナルティは、「1打罰(ワンペナ)」です!!
※1打罰(ワンペナ) : 1打の罰が科せられること(ワンペナルティ)
「なーんだ、たったの1打だけ」と思われた方もおられるかもしれませんが、OBをあなどるなかれ!
OBを打つと、「1打罰」が科せられて、もう一度、同じ場所から打ち直しになるんです!(のちほど、説明するローカルルールが適用される場合もありますが…)
つまり、同じ場所から、次に打つのは、「2打目」ではなく「3打目」になるわけですから、実質的には、「2打罰(ツーペナ)」になるわけです。
※ゴルフの勝敗は、打数で決まりますから、打数の数え方は、しっかり、覚えておきましょう!
それでも、「なーんだ、たったの2打だけ」と思われる方は、ゴルフをあなどるなかれ! です。
もちろん、私たち素人は、試合に勝ったからといって、賞金がもらえるわけではありませんが、プロの場合、1打多かっただけで、何百万円という賞金差が生まれることもあるわけです。
突然ですが、ここで、問題です。
問題:優勝賞金もビッグなマスターズですが、優勝賞金と2位の賞金の差はいくらでしょうか!?
これは、世界のトッププロの場合の話でしたが、素人の私たちでも、トータルで100打と、トータルで99打は、やっぱり、雲泥の差があると思いませんか!?
公式の競技以外で適用されるローカルルールとは!?

さきほど、OBを打った時にはローカルルールが適用される場合があるといいましたが、このローカルルールって何でしょう?
ゴルフにおけるローカルルールとは、競技ゴルフでは禁止されている行為でも、そのゴルフ場特有に定められたルールのことです。
つまり、公式の競技以外の場合には、このようなローカルルールが適用されることがあるのです。
そのローカルルールの代表的なものが、OBを打った後に適用されるローカルルールです。
プレイング4(前進4打)
パー4のホール(4打でホールアウトすることを基準としたホールで、ミドルホールといいます)の1打目(ティーショット)でOBを打った場合、コースの前方に特設ティーが設けられていて、そこから、第4打目として再開するルールのことです。

上の図は、1打目をOBした場合を表していますが、そのゴルフ場でローカルルールが定められている場合は、前方にある特設ティ(黄色いティが設置されている場所)から、第4打目としてプレイを再開することになります。
ちなみに、このローカルルールの適用、損だと思いますか? それとも得だと思いますか?
上の図では、1打目が、左のバンカーを超えて、コースの左側のOBエリアに入ってしまったことを表していますが、初心者の場合、まず、こんなにボールが飛ぶことはありません。
OBを打ってしまったとしても、もっと手前で、OBエリアに入るはずです。
つまり、ローカルルールが適用されない場合は、もう一度、ティーイングエリア(1打目を打った場所)から3打目を打つことになり、恐らく、特設ティよりもずっと手前から、次の4打目を打つことになるわけです。
このように、このローカルルールは、初心者にとっては、とても、有難い救済方法であったりするわけなんです!
プレイング3(前進3打)
パー3のホール(3打でホールアウトすることを基準としたホールで、ショートホールといいます)の1打目(ティーショット)でOBを打った場合、コースの前方に特設ティーが設けられていて、そこから、第3打目として再開するルールのことです。
この場合、特設ティーは、グリーンの近くにありますから、上手く、ピンの近くに寄せることが出来れば、何とか、ボギーで上がれることになります。
しかし、初心者にとっては、そんなに簡単にいくものではなく、良くてもダボ(ダブルボギー)になっちゃうんですね、これが…。
※2019年から、新たなローカルルール(新ルール)が設定できることになったのですが、これが、また、難しいルールなので、別の機会に説明させていただきます。m(__)m
最後に、OBに関するクイズに挑戦しよう!
では、最後に、これまで、説明させていただいたことを、クイズ形式でまとめましたので、挑戦してみてください!
問題1)ゴルフのOBとは、何の略だったでしょうか?
問題2)ゴルフのOBとは、どんな状態を表すでしょうか?
問題3)OBか? それともセーフか? それは、何によって決まりますか?
問題4)OBを打ってしまうと、どんなペナルティが科せられますか?
問題5)公式の競技以外で適用されるローカルルールとは、どんなものでしょうか?
さて、今回は、ゴルフのOBについて、説明させていただきましたが、いかがだったでしょうか?
クイズは、全問正解できましたか?
OBを打ってしまうと、誰しも、ガッカリしてしまうものですが、ものは考えようです。
初心者にとっては、とにかく、グーンと前進できるわけですから、決して、大損したわけでもないので、そんな時は、思い切って、開き直っちゃいましょう!
では、又の機会にお会いしましょう!!
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