プロゴルフ選手のバンカーショットを観ていると、いとも簡単にカップ近くに寄せているように見えるので、「簡単なんだ!」と思っておられる方もいるのではないでしょうか?
私自身も、ゴルフを始めた頃は、意外にも、バンカーに対する苦手意識はなかったのですが、ある経験をしてからは、急に、バンカーに対する苦手意識というか、少し大げさな表現をすれば、恐怖心すら覚えるような時期がありました。
今回は、そんなバンカーにまつわる話をしたいと思います。
※最後に、まとめのクイズがありますので、頑張って、全問正解してください!(記事内にも、いくつか、クイズがあります)
目次
バンカーショットって、なぜ、難しいといわれるのか!?

上の写真は、一見すると、芝生のあちこちに、大きな穴が開いているようにも見えますが、これは、あるゴルフ場のグリーン周りのバンカーなんです!
写真を拡大表示していただくと、良く分かると思いますが、本当に、バンカーだらけで、こんなグリーンだったら、10人中、一体、何人がグリーンに乗せられるんだ!? って思いますよね。
このコースの設計者は、筋金入りの「意地悪」ではないかと思ってしまいました。(あくまで、個人的な感想です!)
というのも、バンカーショットって、初心者にとっては、かなり難しいショットだからなんです。
では、ここで、問題です。
問題:冒頭でお話しした通り、私は、あまりバンカーに対する苦手意識のなかったのですが、ある経験をしてから、しばらくは、バンカーショットに恐怖心すら覚えるようになってしまいました。さて、その経験とは、一体、どんな経験だったでしょうか!?
さて、私の場合、この経験から、バンカーショットがトラウマになってしましましたが、では、何故、バンカーショットは難しいのでしょうか!?

上の写真は、ちょうど、グリーンの周りにあるバンカーにボールが止まっているところです。
別に、ボールが砂にめり込んでしまっている(※)わけでもなく、見る限り、難しいとは思えませんよね!
※ボールがバンカーにめり込んでしまった状態のことを「目玉」と呼びます。こうなると、バンカーショットの中でも、特に、難しく、初心者では、なかなか、上手くバンカーから脱出できないことが多いんです。
では、ここで、問題です。
問題:ゴルフ初心者にとっては、バンカーショットは、難しいショットの1つだといわれますが、なぜ、バンカーショットは難しいのでしょうか!?
Answer:「直接、ボールを打ってはいけないから」でした!
他にも、いくつかの理由がありますが、これが、最も大きな原因です。
ところで、「ボールを直接打たない」ってどういうことでしょうか!?
グリーンの周りにあるバンカーのボールを直接打ってしまうと、いわゆるホームランになって、グリーンをはるかに超えていってしまいます。
そこで、ボールの下にある砂を薄く削り取るように打つことで、ボールをコントロールするような打ち方が必要になるんです。
その他の理由としては、一般的にアマチュアゴルファーがラウンドするゴルフコースのバンカーと、プロのトーナメントが開催されるようなコースのバンカーとでは、砂の質と量が全く違うということもあります。
一般的なゴルフコースのバンカーの砂は、湿気を含んだような締まった状態で、しかも、砂の量は、かなり少ないことが多いのです。
そのため、砂にはじかれてしまったりして、上手く、バンカーから脱出できないことがあるのです。
とはいえ、プロゴルファーは、そんな状態であっても、簡単に、見事なバンカーショットを見せてくれるでしょうから、そこは、単純に、「腕の違い」ということですね。
バンカーに入ったボールは、○○して打ってはいけない!?

バンカーショットが難しいと感じるもう1つの理由があるのですが、ここで、問題です。
問題:バンカーに入ったボールを打つ場合、ある行為が違反行為になるのですが、さて、その行為とは、一体、何でしょうか!?
Answer:「バンカーに入ったボールは、ソールして打ってはいけない」でした!
ソールとは、クラブヘッドを地面に付けることですが、バンカーでソールすると、砂が崩れてボールが動いてしまう可能性があるため、このようなルールが定められています。
ちなみに、間違ってソールしてしまった場合は、2打罰が科せられてしまいます。 かなり痛ーいですね!!
上の写真をよーく見ると、大ヒントがバッチリ写っていましたね。
ゴルフ経験のない方には、「それがどうした!?」と思われるような些細なことかもしれませんが、通常、ボールを打つ時には、クラブヘッドを地面につけた状態でアドレス(※)しますので、意外に、このルールが効いてくるんです。
※アドレス : ゴルフボールを打つために構えること
私も、最初の頃は、なかなか慣れなくて、いつも、バンカーショットの時は、「しっくりこないなぁ!」と思いながら打っていました。
知っておくべきバンカーに関するルールとは!?
バンカーではソールしてはいけないということはお話ししましたが、それ以外のバンカーに関するルールについて、いくつかお話しします。
ルースインペディメント
なんか、聞きなれない言葉が出てきました。
英語が得意な方は、何となく、意味が分かると思いますが、ルースインペディメント(loose impediment)とは、直訳すると、「緩い障害物」という意味です。
ゴルフ用語では、ゴルフコースに存在する自然物のことで、バンカーの場合、木の枝や落ち葉や小石などのことです。
実は、以前は、バンカー内では、これらの障害物に触れてはいけないことになっていました。
ということは、ゴルフボールの近くに木の枝があっても、触れてはいけないので、取り除くことができなかったんです!
これは、「あるがままの状態でプレイする」というゴルフの基本ルールによるものでした。
しかし、2019年のルール改正では触れたり取り除いたりしても良いことになりました。
レーキ

「レーキ」と聞いてもピンと来ない方は多いと思いますが、「トンボ」というと気付く方もおられると思います。
「レーキ」とは、バンカーの砂をならすための道具です。
では、ここで、問題です。
問題:バンカーの砂をならす道具であるレーキですが、2019年のルール改正前は、レーキも動かすことが出来なかったのでしょうか?
Answer:「2019年のルール改正前でも、レーキは動かすことが出来た」でした!
改正前に動かすことが出来なかったのは、木の葉や枝などの自然物だけでした。
ちなみに、改正後はバンカーに落ちている木の枝は取り除くことができますが、バンカーの頭上の折れかかっている木の枝は、まだ、木に付いているなら、取り除くことができません。(難しいですね!)
最後に、バンカーに関するクイズに挑戦しよう!
では、最後に、これまで、説明させていただいたことを、クイズ形式でまとめましたので、挑戦してみてください!
問題1)バンカーショットは、初心者にとって、かなり難しいショットなのですが、その中でも、特に、難しいケースは、どんな状態だったでしょうか?
Answer:「ボールが砂にめり込んだ目玉と呼ばれる状態」でした!
これは、その様子が、目玉焼きの状態であることから、このように呼ばれるようになりました。
問題2)バンカーショットといっても、ただ、砂の上にボールがあるだけなのですが、何故、バンカーショットは、難しいと言われるのでしょうか?
Answer:「直接、ボールを打ってはいけないから」でした!
バンカーにあるボールは、ボールの下にある砂を薄く削り取るような打ち方をします。
こうすることによって、砂が爆発するように飛び散る力を利用して、ボールを打たなければなりませんので、初心者にとっては、とても難しいショットになるんです。
問題3)バンカーショットが難しい理由の1つに、バンカー内では禁止されているルールがあるのですが、それは、一体、どんなルールだったでしょうか?
Answer:「バンカー内ではクラブをソールしてはいけない」でした!
ボールのすぐ近くでソールしてしまうと、砂が崩れてボールが動いてしまうことがあります。
ゴルフでは、グリーン上のボールをマークした時以外は、ボールを動かしてはいけないという基本的なルールがあるため、バンカー内でソールすることが禁止されています。
問題4)2019年のルール改正以前は、バンカー内の木の葉や枝を触ったり、取り除いたりすることが禁止されていましたが、このような障害物のことを何というでしょうか?
Answer:「ルースインペディメント」でした!
ゴルフルール上は、「コース上にある自然物」のことですので、例えば、虫も、ルースインペディメントの1つになります。
これは、バンカー内の話ではありませんが、2017年にメキシコで開催された米国男子ツアーで、今年の全米オープンを制したデシャンボー選手のボールに虫がくっついたことがありました。
その時は、ティーを使って、ボールに触れないように注意しながら、虫をどかせていました。
いくら虫だからと言っても、生きている虫を打つのは嫌ですもんね!
問題5)バンカーショットをすると、ボールを打った後は、砂がえぐれてしまいますし、スタンスの足跡も残りますので、ある道具を使ってバンカーをならしますが、その道具の名前は何でしょうか?
別名「トンボ」とも呼ばれますが、私は、こっちの方がシックリきます。
さて、今回は、バンカーについて、説明させていただきましたが、いかがだったでしょうか?
クイズは、全問正解できましたか?
何度もゴルフコースに出ていると、「今日は、バンカーばっかりだった!」という日もあったりしますが、そんな時でも、スコアまで大爆発しないように、バンカーショットの練習もしておきましょう。
では、又の機会にお会いしましょう!!
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