皆さんは、卓球の試合を、どんなことを思いながら観ていますか?
又、卓球の試合を観て、不思議に思ったことはないでしょうか?
私が卓球の試合を観ていて疑問に思うことは、次のようなことです。
・どうして、あんなに早い球をうまく打ち返すことができるんだろう?
・どうして、あんなに台の近くに立っていても、素早く反応することができるんだろう?
・どうして、色々な角度でカットされる球を見極めることができるんだろう?
このように、私が卓球の試合を観て感じるのは、とにかく、「全てが速い」ということなんです。
因みに、男子選手のスマッシュは時速100kmを超える速さだそうで、しかも、あの小さな卓球台の向こうから打たれるわけですから、この速さは、野球の投手が時速300kmの速さで投げ込まれるのと同じくらいの体感速度だそうです。
そんな速さのボールがあるかと思えば、色んな角度にカットされたボールもあって、良く、あんなに素早く反応できるものだと思ってしまいます。
さて、このように、卓球というのは、俊敏さを必要とするスポーツであるということは、ご理解いただけたかと思いますが、実は、とても頭を使う戦略的なスポーツでもあるのです。
卓球の戦略
相手と自分の得意技や弱点を知る
これは、卓球に限ったことではないと思いますが、「敵を知り己を知れば百戦殆うからず」という故事があるように、自分自身のことや相手のことをしっかりと理解しておくことは、とても大事なことです。
まず、自分自身は、フォアとバックはどちらが得意なのか。苦手とするカットはどんな種類なのか。
そして、相手選手は、どんなところが弱点なのか。カットボールの返し方として得意な打ち方は何なのか。
そうすることによって、実際の試合の時に、どのような試合運びをすれば良いのかというストーリー、つまり、戦略を立てることができます。
一例をあげるとすると、フォアのドライブを得意とする選手が相手の場合には、なるべく、ボールを相手のバック側に集めたり、フォアにボールを打つ時でも、短いカットボールを打って、ドライブさせないようにするという試合のストーリーを組み立てておくことで、自分が有利になるように、相手が不利になるような流れを作ることができます。
セオリーを知る
戦略を立てるときに必要なことは、卓球のセオリーを知っておくことです。
クロスコースが基本
卓球台は、テニスやバドミントンに比べると、とても小さいので、ボールをストレートコースに打つと、距離が短いので、ミスをする確率が高くなります。
そこで、クロスコートにボールを打つことが基本となります。
但し、上級者になると、そのセオリーを逆手にとって、あえて、ストレートコースにボールを返すことも多くなってきます。
短いボールには短いボール
強くカットした短いボールを返す場合、打点は台の上になりますから、重心は前のめりになってしまい、しかも、相手との距離も近いので、それを長いボールで返してしまうと、相手からカウンターを食らうことがあるので、短く返すことが基本です。
ラケットのラバーって何!?
現在、卓球のラケットは、シェークハンドというラケットの両面にラバーが貼ってあるものが主流ですが、以前は、ペンホルダーという片面しかラバーが貼られていないものが使われていました。
※小学生の頃に、よく卓球場に連れて行ってくれた父も、このペンホルダーを使っていましたが、私にとっては、とても打ちにくかった記憶があります。
ところで、卓球のラバーには、どんな種類があるのか、ご存知ですか?
裏ソフト
最も一般的なラバーが裏ソフトと呼ばれるラバーです、
卓球のラバーは、デコボコした面とツルツルした面がありますが、ツルツルした面でボールを打つラバーを裏ソフトと呼びます。
裏ソフトは、ボールとラバーの接地面積が大きいので、回転がかけやすく、初心者におすすめのラバーです。
表ソフト
裏ソフトとは逆にデコボコした面でボールを打つので、ボールトの接地面積が小さく、球離れが早いので、ボールの回転の影響を受けにくいという特徴があります。
粒高ソフト
表ソフトの粒を高くしたラバーです。
表ソフトよりも粒が高い(長い)ので、ボールを打った時に、この粒が、色んな方向に曲がる為に、色んな変化球を打つことができます。
このように、ラバーの種類によって打てるボールの種類が異なってくるので、どの選手がどんなラバーを使っているかを知っておくと、試合の味方も、大きく変わってくると思いますよ。
ちょっとしたことを知るか知らないかで大違い!?
皆さんは、卓球のセオリーをご存知でしたか?
又、ラバーの種類によって、こんなにも球種が異なることをご存知でしたか?
ちょっとしたことではありますが、これらのことを知っておくだけでも、卓球の試合を観る目が変わってくると思いますよ。
どうせ観るなら、興味深く、面白く、観れた方が楽しいですよね。
最近のコメント